解夏
- 作者: さだまさし
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2003/12/01
- メディア: 文庫
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感想:★★★
4つのストーリーが入っている小説集。
全体の感想としては私の心がひん曲がっているのか、
「ちょっと美化して描きすぎじゃない?!」
と思ってしまった・・・
現実をきれいに描きすぎてるような気がしてねぇ。
現実はもっと厳しいものかと思うんだよねぇ。
しかし、その割りに「秋桜」と「サクラサク」では電車の中で危うく泣きそうになってしまった・・・
「秋桜」はフィリピンの女性が日本の家に嫁ぐ物語なんだけど、舅は常に優しくて、その温かい言葉に泣きそうに何度もなった。
でも1番泣きそうになったのは、いつも厳しくて冷たい姑が自分の孫と嫁を外国人ということで揶揄した近所の人をものすごい勢いで怒鳴り、孫と嫁を守ったところ。
現実はもっと厳しいよ!と冷めた目で見つつも、やっぱり人間同士の温かい思いやりみたいなところに弱い自分でした。